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介護の世界には奇妙な傾向があります。足もとが不安になるとすぐ車椅子。おもらしをすれば、おむつ。全介助になると寝たまま入れる特殊浴。
飲み込みが難しくなるとチューブで直接胃に流し込む経管食‥‥やむを得ない場合も、もちろんあります。
ですが、介護側にとってそのほうがラクという理由であることも実は少なくありません。ワタミの介護ではありえないことです。
私たちはいま、4大ゼロ(おむつ-0・経管食-0・特殊浴-0・車椅子-0)を目標に努力を重ねています。
実際にはゼロというのは難しいけれど、あきらめず常に理想を目指していこう。経管食やおむつでご入居されても、もう一度口からのお食事や普通の入浴、トイレでの用足しに戻れるよう日々の介護の中で力を尽くしていこう。
そんな思いで懸命の取り組みをつづけています。中でも車椅子ゼロの取り組みに関して、今年、大きな前進がありました。きっかけは介護先進国デンマークで見かけた風景。そこでは、ロレーターと呼ばれる歩行補助車が普及しており、屋内でもカフェでも、ロレーターを使いご自身の足で自然に出歩かれている高齢者の方がたくさんいらっしゃったのです。
私は早速、その実物を持ち帰り、国内メーカーの方々にお話を伺い、ホームへの導入プログラムをスタートしました。
介護側にラクなどという理由で安易に車椅子をすすめることなく、少しでも長くご自身の足で歩く幸せを味わっていただきたい。私たちはそう考えます。そして、安心して老後を迎え、年を重ねるごとに幸せになっていただきたい。
心からそう願っています。そのための努力を、私たちは惜しみません。
この国の介護の常識を変えていくこと。この国の介護の新しいスタンダードをつくりだすこと。

ワタミ株式会社 取締役会長 渡邉美樹