ワタミの介護トップ > ご入居者様ストーリー > vol.4 経管食から、7ヶ月後には三食すべてお口で召し上がる食事へ in レストヴィラ湘南平塚

Vol.4![]()

召し上がられた食事の内容や量などをスタッフみんなで情報共有
通常食もソフト食も、心をこめて
おやつを召し上がられる北原様
2007年よりご入居いただいている北原様。2008年9月の入院がきっかけで、認知症が進行してしまい、「食べることを忘れて」しまわれました。2ヶ月後、退院されてホームに戻られた時は、経管食(お口からの食事ではなく、チューブで直接栄養を流し込む食事)の状態。
「なんとか、もう一度、口から食べさせてもらえないでしょうか」ご家族様からご要望があったのは同年11月でした。ホームの看護師チームとケアスタッフ、そして巡回ST(言語聴覚士)とでミーティングがもたれ「多少リスクがあっても、ご家族様の要望とご本人様の食べる楽しみを優先しよう」ということで意見は一致。さっそくチームを組んでのケアプランが立てられました。
まずは看護師による一日2回の口腔ケア嚥下リハビリテーションが地道に続けられます。これは、お口の中を刺激することによって「食べる」という行為を思い出していただく効果があります。そしてその合間に、お口の中に小さなスポンジケーキを含んでいただく、という試みが続けられました。けれども何度やっても北原様は、飲み込むことなく吐き出されてしまいます。そんな状況が2ヶ月ほど続いたあと。2009年1月13日、看護師チームから出た「たまごボーロでトライしてみよう」というアイデアをきっかけに転機が訪れます。
お口の中でほろほろと溶けていくたまごボーロ。北原様はそのほのかな甘さが大変気に入られたようで、もうひとつ、もうひとつ、と欲しがられました。食に対する興味、そして食べ物を味わう喜びを思い出されたのです!
食べる喜びを思い出されたあとも、とんとん拍子というわけにはいきません。地道に少しずつ、召し上がっていただくものに変化をつけていきます。ビスケットや柔らかいおせんべいを経て、ミキサー食へ。そして2009年5月7日には、初めてソフト食へもトライ。北原様が大好きだったジャムトーストをソフト食でおつくりし、より食べやすいように工夫をこらしました。そして同年6月には内科の主治医より三食すべて経口食(お口からの食事)に切り替えてもよい、という指示をいただくことができました。
現在、北原様は三食およびおやつをすべてお口から召し上がられてます。「それ、ちょうだい」「おいしい」こういった、いままで発せられなかったお言葉も聞けるようになりました。口から食べる。味を楽しむ。そんな幸せを、私たちは常に大切にしたいと考えています。