ワタミの介護トップ > ご入居者様ストーリー > vol.14 食べる意欲を失ったご入居者様が、1年後には、一日3食すべて完食へ in レストヴィラ元住吉

Vol.14![]()

3分の1はご自身で、3分の2は介助でお召し上がりになることが多いです
歳をとるにつれ、まれにですが「食べる意欲」や「食べる喜び」をお忘れになってしまう方がいらっしゃいます。2005年にご入居された鈴木様がそうでした。ご入居前、病院に入院されていた頃から食べる意欲をなくされ、食事はほとんど手つかず。ひと口かふた口ほど召し上がるだけで、あとはほとんど点滴だったそうです。
「このまま食べないままだと、この先あと一ヶ月ほどしか持たない。そんなふうに主治医の先生に言われたんです」。ご家族様は当時を振り返ってそうおっしゃいます。そんな時、病院のソーシャルワーカーの方にワタミの介護をすすめられたそうです。「お食事がおいしくて、しかも飲み込みが困難な方用のソフト食が素晴らしいとお聞きしました。それで少しでも食べるきっかけになればと思ったんです」。
ホームにご入居されたあとも、当初はやはりひと口ふた口しか召し上がっていただくことができませんでした。しばらくの間、栄養補助剤を併用しながら、スタッフが根気よくソフト食をひと口ずつ差し出すことが続きました。同時にスタッフによる口腔ケア(お口の中を軽く刺激して食欲を思い出していただくケア)が続けられました。
そして、2006年3月。ひな祭りの行事食「しゃぶしゃぶ」が大きな転機となりました。周囲のにぎやかな雰囲気にも刺激されたのか、鈴木様は、ご入居後初めて完食されたのです!見まもりでついていたスタッフ一同、大感激でした。
この日をきっかけに、鈴木様は、これまで以上に食欲を取り戻され、ソフト食から、極きざみ食、きざみ食、普通食へと進まれ、その年の冬には3食すべて普通食となるまでご回復されました。「入居時は正直、ここまで回復するとは思っていませんでした」「本当に奇跡だ、とビックリしているんですよ」ご家族様からのうれしいお言葉です。
美味しそうに食事を召し上がる鈴木様を見まもりながら、ホーム長はこう語ります。「たとえば、うまくスプーンが使えない日は、おにぎりにして召し上がっていただく。そんなちょっとした工夫が大切だと思います。とにかく“ご自身で召し上がっていただく”ということを考えました。もちろん手間も時間もかかります。でも、効率だけを考えてスタッフが勝手にあれこれ進めてしまったら、ご入居者様の回復にはむしろ逆効果。ご入居者様の本当の幸せにはつながらないと思うのです」