ワタミの介護トップ > ご入居者様ストーリー > vol.20 いつまでも食事を口から召し上がっていただけるように in レストヴィラ赤塚

Vol.20![]()

次女様が来訪時は必ず食事の介助をしてくださいます。
嚥下障害がある方でも召し上がりやすいよう工夫したパン粥。
2011年3月より、レストヴィラ赤塚にご入居されている、稲田和子様。55歳まで小学校の教員として勤め、たくさんの子供たちを育てられ、退職後は水泳やフォークダンスといった趣味を楽しむ生活をされていました。歌もお好きで、シャンソンを舞台で披露することもあったそうで、「とても活発な母でした。」と次女様はおっしゃいます。
ホームにご入居される前、2010年10月、嚥下障害のため胃ろうを造設されました。そのため、入居時は、経管栄養(チューブで栄養を直接流し込む形で栄養補給をする方法)で食事摂取をしていらっしゃいました。入居後、経口摂取できるようリハビリテーションに取り組んでいましたが、心不全を患い入院され、今年2月に退院、ホームへ戻られました。病院では、ゼリーなどは口にしていらしたそうですが、3回の食事は経管栄養での摂取でした。
次女様の「誤嚥性肺炎のリスクがあることはわかっていますが、食べることが好きだった母に、1日1回でも口から食事を食べてもらいたいです。」という思いをお聞きし、ホームのスタッフ、本部所属のST(言語聴覚士)、PT(理学療法士)、管理栄養士が協力して稲田様に口から安全に食事を召し上がっていただけないか、という取り組みを開始しました。
毎月1回のST巡回で、誤嚥性肺炎を防止するためのゼリー摂取方法について相談しました。経口摂取をする際の姿勢や一度に召し上がっていただける量を確認し、毎日の食事の提供はナーススタッフが行いました。
また、腹筋や肩、腰等に緊張があり、座っている時に、何度も動こうとする様子が見られました。動いてしまうこと、逆流性食道炎の疑いもあったことから、食後に嘔吐されることもありました。そのため、ケアスタッフがPTから緊張をほぐすためのマッサージ方法の指導を受け、毎日実施しました。また、管理栄養士にも相談、経管栄養の内容物を変更したことにより、逆流を防ぐことにつながり、嘔吐はなくなりました。
2013年5月からは、昼食時の経管栄養をパン粥の経口摂取に変更しました。ナーススタッフが飲み込みを確認しながら一口ずつ提供させていただきます。昼食にもっと満足感を得ていただけるよう、現在はパン粥とミキサー粥を1日ずつ交互に、また、ソフト食の主菜とデザートも提供させていただいています。パン粥・ミキサー粥とは、高栄養で嚥下障害がある方でも召し上がりやすいよう工夫した、ソフト食です。
専門知識を持ったスタッフが、ホームスタッフと協力しあうことで、“食事を口から召し上がっていただきたい”という思いをカタチにしました。
次女様も毎月開催しているST巡回に参加し、勉強される等、お母様のために何が出来るかを考えてくださいます。「母は口から食事を食べるようになって表情がよくなりました。先日、食事が終わった後に『美味しかった?』と聞くと、はっきりではないですが、“美味しい”と言ってくれました。」
稲田様に、今後も口から食事をお召し上がりいただけるように、ホームスタッフ、本部の専門スタッフが協力して、お手伝いをさせていただきます。